休憩所を出てすぐに2軒並ぶ食堂。左側にあるのが「ふじや」です。大きく「串勝定食」と書かれた張り紙が目をひきます。
こちらも松阪競輪開設当初(1950年)からある食堂です。
「いらっしゃい!」と元気な声で迎えてくれるこちらの店主は3代目になる藤田夫妻。
旦那さんが調理し、奥さんとその妹さんが笑顔でテキパキと接客するのが印象的です。
この食堂の人気は「串勝定食」と「日替わり定食」。
「お米は地元農家から直接仕入れた一志米、御絲米を使用しています。
安心して食べていただけるよう、できるだけ手作りにこだわっています」と藤田さん。
家庭的でほっとする料理が好評の食堂のようです。
早速、人気の「串勝定食」をオーダー。
揚げたての串カツ2本、小鉢、ご飯、みそ汁がついて、このボリュームでワンコイン。コスパ最高です!
実はこの串カツは、先々代の時代――およそ50年以上前からある看板商品です。
ボリュームのある衣と大き目に切った豚肉、玉ねぎとの相性はバッチリ。
さっぱりとしたウスターソースをかけて頬張ると、柔らかい豚肉の旨味がジュワッと口に広がります。
店主曰く、おいしさの秘密は「衣のつなぎ」にあるそうですが、詳しくは企業秘密だとか…。
開設記念競輪のレースの時などは、開催期間中(4日間)に2000本以上売り上げるという商品で、常連客の中にはお土産として生で持ち帰り、家で揚げて食べるほどのファンもいるそうです。
また「日替わり定食」は、日替わりメニューのバリエーションが豊富なのも人気の理由。
「旬の食材を使ったり、季節に合わせたりして、これまで100種類以上は作っとるかなあ」と藤田さん。
特に牛肉炒めが人気なのだとか。今日のメニューを楽しみに訪れるのもよさそうです。



営業時間 10:00~最終レース終了時まで