FⅡ・ミッドナイト オッズパーク杯
【7月1日~7月3日】
A級1,2班決勝 優勝者 橋本 壮史(茨城119期)
今節のミッドナイト競輪はA級1,2班戦の7R制。ここ数年は9R制で行われており、7R制での開催は久しぶり。背景にはミッドナイト競輪を開催する競輪場が増え、今節は松阪の他に青森競輪、玉野競輪でもミッドナイト競輪が同日程で行われ、どのレースも楽しんでいただけるように発走予定時間が被らないようにするためである。そのためレース間隔も20分から25分となり、予想時間に少しゆとりが生まれたのではないか。7R制のミッドナイトも楽しんでいただきたい。
A級1,2班決勝は、実力拮抗の混戦ムード。中でも注目は地元ホームバンクの谷口明正選手(三重103期)。谷口選手の松阪相性は抜群。前回4月開催も優勝と、地元3割増しで実力発揮中。予選、準決で1着とし、完全Vに王手。前を任せるのは長谷部龍一選手(岐阜117期)。強気に駆けて展開有利にレースを進めたい。対するは自力スピード確かな茨城の橋本壮史選手(119期)。初日こそは組み立てに失敗した様だが、タイミングよく仕掛けられればそのまま押し切れるだけのポテンシャルは秘めている。番手には秋田の佐藤朋也選手(89期)。橋本選手の仕掛けに離れずついていければ、ゴール前の逆転は十分で侮れない。愛知コンビで挑む下岡優季選手(105期)と富永益生選手(66期)、単騎の角令央奈選手(兵庫98期)は先行争い縺れたところを一発捲りで仕留たい。
レースは残り2周、長谷部選手が5番手から上昇し前を抑え、連動して角選手が3番手キープ。突っ張ることが予想された橋本選手は最後方に下げる展開となった。打鐘が鳴り、各ラインが後方を確認しながら、車間を空け、波を作って橋本選手の捲りを警戒する。橋本選手もこの動きでは仕掛けられず、ホームから長谷部選手が一気にペースを上げて先行体制構築。2コーナーから下岡選手が先に捲りに動くも、3番手角選手の外側で止まってしまった。橋本選手もバックから強烈な捲りで追い上げるも、下岡選手の捲りによって3コーナーから4コーナーにかけて大外を周される展開。4コーナー出口から谷口選手が、絶好位長谷部選手の番手から発進。連動し単騎角選手も追い込みを見せる。さらに大外を通っても伸びてきた橋本選手もV争いに加わり、ゴール前は大接戦。最後は、段違いのスピードで捲った橋本選手が見事優勝を飾った。
レース後のインタビューで橋本選手は、「初めて完全優勝できたので嬉しい」と素直にコメント。レース展開については、「初手前が取れたのは大きかった。後手後手になるかと思ったがすんなり前が取れたのでチャンスあるかと思った。」「カマそうと思ったが車間を空けられてしまったので、無理に行ったらマズいと思って足踏みしてしまった。」とチャンスあり、失敗ありのレースだったようだった。解説の坂本勉さんは、大外を通って捲った脚について大絶賛し、競走内容も「決勝戦は勝つことに拘っていて良かった」と好評価。前期は残念ながらS級の点数は取れなかったが「1本1本集中して走って、特進できるように頑張りたい」とコメントを残した。今後も橋本選手の走りから目が離せない。
レース映像は(https://www.youtube.com/watch?v=T2ntTE0FP4A)の3:19:00からをご覧ください。
<次回松阪本場開催のお知らせ>
7月19日~21日 FⅡ・ミッドナイト・♥ 競輪アプリはウィンチケット
7月29日~31日 FI・ナイター・♥ HANADAMAカップ CTC杯 駅鈴賞
8月2日~4日 FⅡ・モーニング オッズパーク杯