FI 夏の霜ふり本舗杯 本居宣長賞 スポーツニッポン賞
【8月10日~8月12日】
S級 優勝者 村田 雅一 (兵庫90期)
松阪でS級レースが行われるのは、4月上旬ぶり。A級のレースも魅力は満載だが、S級レースではさらに白熱したレースが繰り広げられる。
S級決勝注目は、兵庫の村田雅一選手(90期)。近況4ヶ月成績で決勝進出3回と今節の中では実績上位。大阪の大石崇晴選手(109期)の番手と優勝のチャンス大。3番手に福岡の柳詰正宏選手(97期)が入って盤石の体制。対するは岐阜ライン。先頭は松岡篤哉選手(97期)、番手に不破将登選手(94期)。2日目準決勝戦でも連携して、見事ワンツー決着。松岡選手の捲り一閃は魅力的。不破選手も松岡選手の捲りに乗ってゴール前勝負に持ち込みたい。九州勢は、近畿ラインに付いた柳詰選手とは別で単騎で2選手が挑む。福岡の渡邊豪大選手(107期)と熊本の中村圭志選手(86期)。渡邊選手は前期A級に降格したが、今期からは再度S級戦。S級復帰後初の決勝進出。中村選手といえば、昨年の松阪記念で決勝進出と好相性バンク。89日の欠場明けの前節を経て、今節2日目に1着。展開読み、浮上する脚は健在。久々のVに虎視眈々。
レースは残り2周、前を取った大石選手に対して松岡選手が抑えようと動くも、大石選手が突っ張る。一度6番手に松岡選手は下げて、打鐘。ここで仕掛けたのは単騎の中村選手。近畿2番手の内側に潜り込み村田選手とポジション争い。村田選手も不利な外側となったが踏み勝ち、2番手の位置を確保。中村選手はそのまま3番手を走る柳詰選手の内側を再度粘り、今回は強奪。さらに、柳詰選手が外から下がる間に、柳詰選手の内側には渡邊選手が入る目まぐるしく変わるポジション争い。最終バックから松岡選手が仕掛けるも、大石選手のかかりが良く不発。V争いは前4人に絞られる展開。4コーナーまわって、大石選手の後ろから村田選手が抜け出し、中村選手、渡邊選手が続いて村田選手を交わしにかかるも、好位を守り切った村田選手が見事優勝を飾った。
レース後村田選手のインタビューは以下の通り。
「突っ張ったのは作戦通り。中村圭志さんは勝負所で来るタイプなので内から来たけど、落ち着いて凌げました。ただ、(大石崇晴と)ワンツーで人気だったし、あれだけ長い距離を頑張ってくれたので、しっかり残したかったですね」
「去年落車が多く、今年も一発目に落車しました。でも、そこから半年落車していないので、ようやく自分の思い通りに踏めてきました。本当なら、今日前検日のオールスターに出たかったけど、去年不甲斐ない成績が続いたので、来年こそは出たいですね」
レース映像は(https://www.youtube.com/watch?v=UK6P7ShdVE0&t=16356s)の5:25:00からをご覧ください。
<次回松阪本場開催のお知らせ>
8月23日~25日 FIナイター 究極ブランドまつぶた杯 四五百賞 中京スポーツ賞
9月6日~8日 FIIミッドナイト ウィンチケットミッドナイト競輪
9月12日~14日 FII ミッドナイト ウィンチケットミッドナイト競輪