FⅠナイター 川越場外開設50周年記念 本居宣長賞 中京スポーツ賞
【11月24~11月26日】
S級決勝 優勝者 石川 輪太郎(和歌山 105期)
直前のA級決勝が終わり、残すはS級の決勝レースを残すのみとなった。9月から始まった松阪ナイターレース。3節目にして初めてのFⅠレース開催。そしてナイターで初のS級レースが行われ、平日の開催もあり仕事終わりのお客様から、多くの声援が飛んだ。今年度のナイターは今節で最後のため、締めのナイターを誰が制するか楽しみな一戦である。
S級決勝の注目は、初日、2日目1着で2連勝とした2人。岐阜の山田諒選手(113期)と兵庫の村田雅一選手(90期)。山田選手は21歳、自力あるレースを連日披露し、力の差をまざまざと見せつけた。一方の村田選手は、最終4コーナー周ってからの差し脚は鋭い。準決勝では、4コーナー周って7番手から、直線強襲で1着をもぎ取った。どの位置からでも差せる脚色を見せた。注目の2人とラインを組むのが、三重の伊藤裕貴選手(100期)と奈良の中井太祐選手(97期)。伊藤選手は四日市競輪こそホームバンクではあるが、地元三重、準地元の松阪バンクでの開催、しかも山田選手の番手となるため十分にチャンスがある。山田選手を援護しながら、最終直線で差し抜けたい。中井選手は、村田選手の前に入っての戦い。連日、冷静に展開見据えた走りを披露。山田選手が仕掛けるのは歴然。勝つポイントを見定めて一撃捲り、差しを決めるか。和歌山の石塚輪太郎選手(105期)にも注目。自力ある選手のため山田選手のペースに付いて行きながら、中井選手を止めて差し抜けを狙う。単騎で攻める伊藤成紀選手(90期)も侮れない存在。
レースは、残り2周で中井選手が前を抑える展開。これに続いて山田選手が前を取りに行くも中井選手が突っ張り気味に主張。その間に山田選手の番手を単騎の伊藤成紀選手が、伊藤裕貴選手から強奪。山田選手が前に先頭に出きって、打鐘が入る。伊藤裕貴選手が番手を取り返しに動き、山田選手もライン立て直しのためにスピードを緩めた瞬間、石塚選手が一気にかまして先行体制に持ち込んだ。流石S級、目まぐるしく変わるレース展開に手に汗握る好勝負が行われている。山田選手の番手争いは伊藤成紀選手に軍配。石塚選手の先行でレースは進み、3コーナー周って山田選手が捲りを狙ってもう一度踏み上げるも、石塚選手の番手渡辺十夢選手(85期)が軽く抵抗。その空いた内側に、今度は伊藤成紀選手が入り込み石塚選手の番手も奪取し、最終直線へ。落車もあり石塚選手と伊藤選手の一騎打ちの大接戦でゴール。写真判定の結果、僅かに石塚選手が逃げ切って優勝を飾った。
レース後石塚選手は「(仕掛けの)タイミングはここしかないと思っていった」「ゴールした感じは抜かれたと思った」とレースを振り返った。また、来年の函館サマーナイト出場をモチベーションにしていたようで、一歩前進。次節は中5日ではあるが別府記念(12月3日~)に出走予定。「別府記念でもいいレース出来るように頑張ります」と次節の意気込みを残してくれた。
白熱したS級決勝。検車場での選手の様子、レースダイジェスト、CS、YouTubeライブ放送とは別のインタビューが見られるこちらの動画👇もチェックしてみて頂きたい。
(https://www.youtube.com/watch?v=fmEv6CelGX0)
松阪けいりんナイターレースは、今年度は今節で終了。たくさんのご投票誠にありがとうございました。
来年度のナイター開催まで、しばらくお待ちください。
<次回開催のお知らせ>
12月25日~27日
FⅠガールズ 「COPD認知度向上カップ 松浦武四郎賞 スポーツ報知賞」
2020年松阪けいりん最後の開催となります!!
こちらも是非お楽しみにお待ちください。